「前は毎週のように問い合わせがあったのに、今は電話もメールも少ない…」
そんな相談を、最近とても多く聞きます。

でも焦って広告費を上げたり、デザインを変えたりする前に、
まずやるべきは「なぜ減ったのかを正しく知ること」です。

実は、問い合わせが減る理由の多くは、
“アクセスの数”ではなく“アクセスした人の行動”にあります。

原因①：ホームページに来た人が「途中で帰っている」

最近のホームページは、「1ページだけ見て帰る」人が増えています。
せっかくページを見ても、次のページ（お問い合わせや施工事例）に進まない状態です。

例えば…

・施工事例の最後に「お問い合わせ」ボタンがない
・スマホだと電話番号が見つからない
・上の方に「何をしてくれる会社なのか」が書かれていない

こうした小さな設計ミスが積み重なると、
反響は2分の1以下に落ちてしまうこともあります。

〇改善のコツ
・各ページの最後に「無料点検はこちら」などのボタンを置く
・電話番号・LINEなど複数の問い合わせ手段を並べる
・トップページに「地元の工務店です」と一言入れる

原因②：Googleの見え方が変わった

「順位は変わってないのに問い合わせが減った」という場合もあります。
これは、Googleの検索画面の構造が変わったことが大きな原因です。

今は、検索結果の上に「AIによる要約」や「地図の表示」が出ることがあります。
そのため、1位に出てもクリックされにくくなっているのです。

また、検索する人の目的も細かく変わっています。

「屋根修理　費用」 → 情報を集めたい人

「屋根修理　無料点検」 → すぐに頼みたい人

つまり、「アクセス数」よりも「どんな人が見ているか」を見ないと、
問い合わせは戻りません。

原因③：ホームページが“動いていないように見える”

もう一つ多いのが、「この会社、最近やってるのかな？」という印象。
施工事例やブログが何ヶ月も更新されていないと、
それだけで信頼を失ってしまいます。

たとえば、
・写真が古くて今の現場が見えない
・社長や職人さんの顔が載っていない
・「地域名」が入っていない

こうした状態だと、他の“動いている会社”に負けてしまいます。

〇改善のコツ
・施工事例を月2〜3件更新（簡単な説明でもOK）
・「○○市で雨漏り修理しました」と地域名を入れる
・最新写真を使って「今も現場が動いている」と伝える

どこを直すべきかを見極める3ステップ

① アクセス数をざっくり見る

Googleの「サーチコンソール」を使えば、
どんな言葉で検索されているかが分かります。
（もし難しければ、制作会社やWeb担当に見せてもらえばOKです。）

② ページごとの問い合わせ率を見る

どのページを見た人が問い合わせたのかを比べると、
問題のあるページがすぐ分かります。

③ Googleマップ（ビジネスプロフィール）も確認

マップ上で「電話」「ルート案内」などの行動が減っていないかチェック。
口コミや写真の更新が止まっていると、表示順位も下がります。

改善で大切なのは「数字ではなく、見られ方」

問い合わせが減ったとき、
「アクセスが下がった」よりも「見られ方が変わった」と考えることが大切です。

人は“信頼できそう”と思った会社にしか連絡しません。
その信頼を作るのが「更新」と「導線（動線）」です。

たとえば：
・トップページに「どんな人がやっている会社か」を出す
・施工事例を最新化して“今もやっている”印象を与える
・どのページにも「相談はこちら」を設置

これだけでも、問い合わせ数はじわじわ戻ってきます。

まずは「原因を見つけること」から

問い合わせが減るのは、運ではありません。

・ページの導線が切れている
・更新が止まっている
・検索の見え方が変わった

この3つのどれかに必ず原因があります。

焦らず、「今のホームページを自分の目で見直すこと」から始めましょう。
1ページ1ページの見せ方を整えるだけで、反響は必ず戻ってきます。

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