建築業界でも増える女性起業家、リフォーム業界に取り入れられる新たな視点
1990年以降、この30年で女性経営者の数は右肩上がりに増え、ほぼ倍になったそうです。
それでも全体の約8%程度ではありますが、確実に増えてきているのは事実でしょう。
男女関係なく、経営は一つのスキルです。
性別にかかわらず、適性がある方がどんどん経営者になっていくべきですし、女性経営者が増えれば、それを目指す女性も増えていくでしょう。
特に、起業している女性の多くが創業社長であり、業種別で見ると不動産業が多いのも興味深いポイントです。
不動産業は比較的独立しやすい業界であることに加え、実力次第で高収入を得られる可能性があるため、資金を貯めやすいという利点があるのかもしれません。
１．ビジネスモデルが市場に受け入れられるか
２．自分や会社の強みを顧客目線で理解できているか
３．自分を犠牲にしてでも顧客や社員を守る覚悟があるか
この3つの条件を満たしているのであれば、起業に踏み切っても問題ないでしょう。
さらに、女性特有の強みを活かせれば、男性経営者とはまた違った形の会社を創業できるはずです。
例えば、女性の経営者は第一印象が良いことが多いです。
清潔感、笑顔、歯の白さなど、細かい部分まで気を配る美意識の高さは、男性よりも優れているケースが多いでしょう。
これに加えて、声のトーンが柔らかく、安心感を与えることができるため、接客業や電話対応、営業活動にも向いている傾向があります。
また、女性は男性に比べて「会社が一番」という考えにとらわれにくい部分もあります。
出世欲の強い男性が多い一方で、女性経営者は柔軟な発想で会社経営を行い、自社のミッションや理念を大切にしながらビジネスを展開する傾向があるでしょう。
例えば、一級建築士の合格者の比率を見ても、男性75%、女性25%と、圧倒的に男性が多いのが現状です。
また、建設業に従事する女性の割合も17%程度と少なく、これは過去と比べてもあまり変化していません。
このように、建設業界に関わる女性の数自体が少ないため、起業する女性も少なくなるのは当然の流れでしょう。
とはいえ、近年では女性社長が経営する建設会社やリフォーム会社も増えており、女性が経営に携わることで新たな視点が業界に取り入れられる可能性もあります。
建設業界で女性経営者が増えることには、大きなメリットが考えられます。
例えば、女性ならではの視点を活かした住宅設計やインテリアコーディネート、CADオペレーションなど、女性が得意とする分野での活躍が期待されます。
また、女性が経営することで、女性が働きやすい職場環境が整い、業界全体のイメージも変わってくるかもしれません。
力仕事が多いというイメージが強い建設業界ですが、実際にはさまざまな職種があり、必ずしも肉体労働が求められるわけではありません。
デザインや設計、マネジメント、マーケティングなど、自分の得意な分野を活かせば、十分に活躍の場を広げることができるでしょう。
