「AIって、リフォーム業界にも使えるの？」と聞かれることが、最近すごく増えてきました。
業界としてはややアナログな側面が強い分、最新技術との相性が気になるところですが、結論から言うと、活用の幅はかなり広いです。
営業の業務だけを見ても、見積もり作成、図面の作成、提案書の作成など、かなりの作業が含まれていて、業務負担は本当に大きい。
しかも中小企業であれば、一人の営業さんが現場調査から図面まで対応しているケースも珍しくないですよね。
そこにAIがどう入ってくるのか。
これは「置き換える」というよりも、「肩代わりしてくれる存在」になり得る、というのが正直なところです。
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集客の“入口”が変わる。チラシ・電話・テレアポはAIにお任せ？
まず、営業活動の中でも最初のフェーズである「集客」。
ここにはチラシのデザイン、電話受付、テレアポ、訪問販売、ホームページの更新など、いろんな作業があります。
で、今どうなってきているかというと…
チラシのデザインは、画像生成系AIを使えば、ベースの案はパッと出せてしまいますし、電話受付もGPT-4oのような音声対応型のAIをカスタマイズすれば、十分に代行可能。
実際に「スピーチtoスピーチ」が実現しているので、自然な会話での受付も可能になってきています。
テレアポや訪問販売については、AIがどうこうというよりも、そもそもお客様が「検索ベース」で業者を選ぶようになってきたという背景が大きいです。
Google検索やChatGPTを使って自分で調べる人がどんどん増えていますから、いわゆる“プッシュ型”の営業手法が、自然と淘汰されつつあるという流れですね。
「
営業が一番時間を取られる仕事ってなんですか？」と聞くと、多くの方が「見積もりや提案書づくり」と答えると思います。
実際、ヒアリング内容をもとに図面を描いて、プランを3案ぐらい作って、さらに提案書にまとめていく。
それだけで1日が終わってしまうなんてことも、珍しくないですよね。
ここでもAIは強い味方になります。
たとえば建築用語や施工知識に特化した業界特化型AIであれば、提案書の自動生成や施工事例の作成が可能になります。
実際にそういったAIが、すでに開発・運用されていて、しかもかなり専門的な内容までこなしてくれるんですよ。
いわば「現場をよく知るベテラン監督」くらいの知識を持ったAIが、文章を代筆してくれるようなイメージです。
新人営業の育成や、文章が苦手なスタッフのフォローにも、大きな力を発揮してくれます。
ただ、現時点ではテキスト入力が必要なケースも多いので、スムーズに音声でやり取りできる形に進化すれば、よりリアルタイム性の高い活用が進みそうですね。
AIは教育もしてくれる。議事録作成、提案の自動化まで可能？
「議事録をAIが取ってくれるようになれば、どれだけ楽になるか…」と思ったことがある方、少なくないはずです。
実際に、会話の音声をリアルタイムでテキスト化し、打ち合わせの要点や次回のTODOリストまで自動で整理してくれるような機能は、既に一部では実現しています。
ただし、ここでネックになるのが「業界用語の理解」と「長時間の音声処理」。例えば1時間の打ち合わせ内容をすべて要約しようとすると、AIの記憶容量が追いつかない可能性があるんですね。そういった点は、今後の改良ポイントになりそうです。
そして教育分野にも期待が高まっています。
社内教育ってどうしても属人化しやすく、マニュアルがあってもなかなか実践に活かしにくいですよね。
そこにAIが介入すれば、実際の営業シーンを想定したロールプレイ的な会話もできるし、まさに“デジタル教育係”のような存在になってくれそうです。
まとめ：AIを「道具」として使いこなせる営業が生き残る
ここまで見てきたように、AIはリフォーム営業の「代わり」になるというより、「補佐役」として非常に優秀な存在になってきています。
事務作業や資料作成、集客の初動対応といったルーティンワークは、どんどんAIが担ってくれるようになるでしょう。
すると営業さんに残されるのは、「人にしかできない仕事」
つまり、お客様との信頼関係づくりだったり、ちょっとした空気感を読む力だったり、臨機応変な提案力だったり、そういった“感覚”に近い部分です。
AIにはまだそこまでは難しいですからね。
それと、空いた時間の使い方も重要になってきます。
家族と過ごす時間に充ててもいいし、もっと売上を伸ばしたい方は担当件数を増やしてもいい。
働き方の選択肢が広がるっていうのは、本当に大きな変化です。
そして最後に一つ大事なことをお伝えするとすれば…
AIはあくまで道具です。
FAXやパソコンが登場したときと同じように、「使う人」が工夫しないと、その真価は発揮できません。
ですから、まずはちょっとでも触ってみるところから始めてみてください。
いま業界にいる私たちが、AIをうまく使いこなすことが、これからの未来を切り拓く鍵になるはずです。
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