社員に業務をお願いできないダメ経営者から脱却！仕事を任せる技術【リフォーム会社編】
もちろん、具体的な指示や明確なゴールを設定することは大切です。
ただし、それが容易ではないことも事実です。
指示を細かく伝える時間があるなら、自分でやってしまった方が早いし、確実だという思いが先に立つこともありますよね。
しかし、ここで大切なのは、短期的な効率よりも、長期的な効果を見据えることです。
まず、部下がどのように仕事を進めるか、一緒に取り組む時間を一定期間設けると良いでしょう。
この期間を通じて、自分のやり方や考え方を理解してもらうのです。
そうすることで、部下が独立して仕事を進められるようになります。
初めのうちは時間がかかるかもしれませんが、結果的に自分の負担を軽減できるのです。
例えば、営業の提案資料を部下に作成してもらった場合、提出期限ギリギリに期待外れの内容が上がってきたら、修正する時間もなく、取り返しがつかないことになります。
こうした事態を避けるためには、進捗確認のタイミングが非常に重要です。
上司として、最初に「いつまでに提出してほしいか」を明確に伝える必要があります。
その際、修正が必要な場合に備え、余裕を持った期限を設定するのがベストです。
締め切りをギリギリに設定すると、手直しする時間がなくなる可能性があるため、適切なスケジューリングが求められます。
さらに、依頼する際に「この部分が大事だよ」というポイントを前もって伝えておくことも大切です。
手直しが前提となる場合は、最初の段階でその旨を伝え、進捗の途中で確認を入れると、スムーズに進むでしょう。
特に、全て自分でやろうとすると、仕事量がどんどん増えていき、結果として業務過多に陥ってしまいます。
では、どのようにして任せる仕事と自分でやるべき仕事を仕分けるのでしょうか？
一つのポイントは、相手がその仕事をどれだけ効率的にこなせるかを見極めることです。
その相手がどこまでできるかを判断し、適切なラインを引くことが求められます。
これによって、無駄な手戻りが発生しにくくなりますし、相手も無理なく仕事を進められるようになります。
しかし、管理職が得意なことばかりしていても良いのか、という疑問も湧いてきます。
苦手なことにチャレンジして、自己成長を図ることも必要ではないでしょうか。
この問いに対しては、必ずしも一つの正解があるわけではありません。
重要なのは、その仕事が誰にとって、あるいは会社にとって、最も適した方法で進められるかを考えることです。
自分の成長にこだわるよりも、顧客や会社にとって最善の結果を追求することが、経営者としての役割かもしれません。
特に、デザインの作業や間取りのプランニングなど、専門性が高い分野では、外部のプロに頼むことも一つの手段です。
ただし、外注のメリット・デメリットをよく理解した上で判断する必要があります。
例えば、パースの作成などは、多くの企業で外注されていることが多いですが、コストを重視するのか、社員のスキルアップを重視するのかで、判断は変わってきます。
その会社の方針や価値観に合わせて、最適な方法を選ぶべきです。
特に、社員の得意分野や不得意分野を見極めた上で、適切な仕事を割り振ることが、業務の効率化に繋がります。
例えば、プレゼン資料の作成やデザインの業務などは、社員の得手不得手が出やすい分野です。
得意な仕事を伸ばすために、その分野を専門とする社員に任せるのか、苦手な部分にチャレンジさせて全体のスキルアップを図るのか、長期的な視点で考えることが求められます。
集客は会社の生命線であり、できるだけ自社で、あるいは経営者自らが担当すべきだという考え方です。
特に、Web集客においても再現性は十分にありますが、それを外部に丸投げしてしまうと、会社の核心部分がコントロールしにくくなる危険性があります。
